薄毛に悩みを持つ方は、改善のためにあらゆる対策や治療を施しているのではないでしょうか。
薄毛の改善に効果がみられると治療を停止させてしまいがちです。
内科の病気に例えると病気には2種類あります。
風邪や腹痛などの急性期の病気と高血圧や糖尿病のような慢性疾患です。
風邪などの急性期の疾病は適切な治療をすると治ります。
もちろんいつかまた風邪にかかる可能性はありますが、とりあえず一度治って風邪のことを忘れて生活することが可能です。
これに対して糖尿病や高血圧といった慢性疾患は、いわゆる「治る病気」ではありません。
糖尿病の薬を飲むと血糖値が安定して正常な値になりますが、安心して薬の服用をサボるとまた血糖値が上がり、高血糖の状態になります。
高血圧も同様で、血圧の薬を飲むと血圧が安定して頭痛や不快感はなくなりますが、治療を継続しなければまた血圧が高いことによる症状が復活してきます。
薄毛治療もこれに似ています。
いつまでも健康的で美しい髪を維持するのであれば、栄養療法などをはじめとする治療やメンテナンスが必要です。
薄毛になっていくことは決して不思議なことではありません。
むしろ、薄毛の状態は生物学的に見てもごくごく自然なことだと言えます。
薄毛とは加齢に伴う生活習慣病の一種です。
つまり「老化現象」の1つです。
例えば、肌は何もしなければ年齢と共に老化し、自然とシワやシミが増えていきます。
肌の老化はごく自然なこととして認知されているため、肌の老化をを防ぐためにも日々のスキンケアが欠かせないと思います。
このスキンケアと同様に、頭皮環境も薄毛治療によって本来あるべき老化現象を遅らせています。
老化現象を遅らせるということは、本来ではない状態に体を変化させることです。治療によって毛が生えている状態にしているに過ぎません。
つまり、発毛に成功したとしても治療を停止させてしまうと、治療による効果が失われていくのは当然だと言えるでしょう。
例えば内服薬を服用し、発毛を促進させていた方がいるとします。
この内服薬の効果は服用をやめた場合、当然その効果は無限ではないので1ヶ月から2ヶ月もすれば体内から消えていきます。
薄毛改善を実感できたから「もう治った」と思われて治療を中止される方も多いのが薄毛治療ですが、前述のように徐々に薬の効果は失われていき、以前の状態に戻ってしまいます。
治療による発毛効果を持続させるためには効果が失われる前に医師が推奨する治療や処方されるお薬や外用薬を継続することが大切です。
中には薄毛治療によって改善がなされず、治療を中止してしまう方がいらっしゃいます。
体の状態や環境が悪いと効率良く治療効果を実感できないかもしれません。
薄毛治療の効果をさらに高めるためには、体内の不安要素をクリアしていく必要があります。
女性の場合、加齢による女性ホルモンの分泌量減少によって薄毛になることが多いです。
人間は等しく歳をとるもので、加齢を防ぐことは出来ませんが、女性ホルモンの分泌量減少を緩やかにすることができます。
日々の体調管理に注意して下さい。女性ホルモンだけの問題ではなく、体全体のバランスは「疲れ」によって崩れやすくなっています。
良質な睡眠が不可欠です。
また、食事にも関心を持つこと。
特に大豆類に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと同様の働きをするのでぜひ摂取して下さい。