百害あって一利なし――タバコは、人体に多くの悪影響を与えます。その影響はガンをはじめとした病気だけでなく、薄毛にまで影響を与えてしまうことをご存じでしょうか?
今日は健康ブームやたばこ税の増税、また分煙化が進んだことで、男女ともに喫煙者は減少傾向にあります。とはいえ諸外国に比べると、未だにその状況は高い水準です。JTが行った「平成26年全国たばこ喫煙者率調査」によると、平成26年の男性の平均喫煙率は30.3%。そして女性の喫煙率は9.8%。約10人に1人の女性が喫煙しているということになります。
なかなかタバコをやめられないという女性もいるようですが、今回は愛煙家女性に忍び寄る喫煙の悪影響についてお話しします。
喫煙が招く、女性の頭皮や毛髪への悪影響はたくさんあります。
女性が男性に比べて薄毛になりにくい理由のひとつに、“女性ホルモン”があげられます。女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」には、毛髪を成長させたり、太く強くさせたりする働きがあります。しかし、喫煙することでこのエストロゲンが分解され、さらに分泌量が減ってしまうのです。女性ホルモンの分泌が減る、更年期を過ぎた女性の薄毛が多い理由もこのためです。
女性ホルモンは、女性が健康で美しく生きるためには必要不可欠。タバコは健康に悪影響を与えるだけでなく、毛髪などの女性らしさまでも奪ってしまう恐ろしいものです。長年、喫煙をすることで徐々に体が蝕まれてしまいますので、早めに断つ努力をしましょう。
喫煙することで、体内に一酸化炭素が取り込まれます。一酸化炭素が体内に入ると、血液中のヘモグロビンと結合するため、ヘモグロビンが体内に酸素を運ぶ働きを阻害してしまいます。それによって体内が一酸化炭素中毒の状態となり、酸素不足に陥ってしまうため、頭皮の毛母細胞にまで酸素が十分に届かなくなることで、健康な毛髪が生えなくなる原因に。
タバコに含まれるニコチンには、脳の中枢神経や自律神経を刺激して興奮させる働きがあります。興奮状態は発汗や皮脂の分泌が促進されるため、頭皮の汗や皮脂が分泌され、毛穴に詰まり、雑菌が繁殖します。それらが原因となり薄毛や抜け毛を引き起こしてしまうのです。
タバコに含まれるニコチンは、体内に入ると血管を収縮させます。血管が収縮することで血流が悪くなるため、頭皮の毛母細胞にまで血液が行き届かなくなります。健康な髪の毛をつくるのに必要な栄養分や酸素が十分に届かないことで、健康な髪の毛が生まれにくくなってしまうのです。
さらに血管が収縮して血流が悪くなると新陳代謝が悪化するので、頭皮や毛髪にも悪影響を与えます。そのため、運動や食事などから代謝を上げなければなりません。東京国際クリニック/医科では、新陳代謝をアップさせ、なおかつ毛髪に効果的な成分を高配合したサプリOMIASをご提供しています。
女性の薄毛は、さまざまな要因が複雑に絡み合って引き起こされていることが多いので、タバコだけが原因であると考えることはできません。薄毛のお悩みは、まず専門医へご相談ください。