毎日きちんとシャンプーをして清潔にしていても、ふとした瞬間に気になる“頭皮のにおい”。整髪料やヘアコロンで、頭皮のにおい対策をされている方も多いのではないでしょうか? 頭皮のにおいは、汗をかきやすい夏場だけの問題ではありません。皮脂の分泌が特に活発な頭皮は、季節を問わずきちんとしたケアが必要です。
実は、頭皮のにおいは女性の薄毛と密接な関わりがあることをご存じでしょうか? 適切なケアによって頭皮のにおいを改善することで、薄毛の対策にもつながるのです。
頭皮のにおいには、以下のような原因が考えられます。
頭皮の毛穴から分泌される皮脂量は非常に多く、おでこ周りのいわゆるTゾーンの約3倍とされています。大量に分泌された皮脂は、紫外線に触れることで酸化します。その結果、脂っぽいいやなにおいが発生してしまうのです。
だからといって、薄毛対策のつもりで洗髪をしすぎるのはかえって逆効果。洗い過ぎるとことで、頭皮の「バリア機能」を低下させてしまうのです。薄毛の原因にもなりかねませんので、シャンプーのしすぎには十分に注意をしましょう。
とくに夏場に多いのが、頭皮がムレることで起こるにおいトラブル。皮脂同様、頭皮は汗もかきやすい箇所です。汗と皮脂が多量に分泌されることよって毛穴に雑菌が繁殖しやすくなり、においを発生してしまいます。夏場は、日焼けや紫外線防止で帽子をかぶることも多く、頭皮環境は悪化してしまいがち。
つまり、「頭皮のにおい」を招く環境は「薄毛を招く環境」でもあるということです。においが気になる場合はそのまま放置せず、適切なケアをすることで薄毛の予防にもなります。
頭皮の皮脂を過剰に分泌させないポイントは、正しいシャンプーが基本です。爪をたててゴシゴシとこするのは、頭皮を傷つけてしまうので逆効果。髪の毛だけでなく、頭皮を洗うことを意識し、指の腹でやさしく丁寧に洗い上げましょう。
また、すすぎ残しは、シャンプーやトリートメントの成分が皮脂と混ざって悪臭を発生する原因になりかねません。丁寧にすすいで、髪の毛に泡が残らないようにしましょう。
髪の毛も頭皮も、濡れた状態で放置しておくと大きなダメージを与えてしまいます。さらに濡れた状態は雑菌が繁殖しやすいため、においの原因となってしまいます。髪の毛にとっても、キューティクルが開いた状態で放置することは、傷みの原因となります。
シャンプー後はタオルで水分をふきとり、頭皮を乾かす意識でドライヤーの熱をあてましょう。熱風で汗をかくようなら、熱風と冷風を交互に使いわけて乾かすとよいでしょう。
きちんと乾かした後は、頭皮の新陳代謝を促すためにマッサージをすることもおすすめです。爪を立てずに、指の腹を使って頭皮をやさしくほぐしてあげましょう。
電車やエレベーターなどで他人のにおいは敏感に気になるものですが、自分のにおいにはなかなか気付きにくいもの。少しでも自覚があれば、早めの対策がカギとなります。
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